人が感じる見た目の違い・違和感を
機器で数値化して判断したい・・・工業製品の品質を管理するために
必要なアイテムを考えています

色差日記身近に感じる 色差現象を記録・解析しています。
デジカメでは色を正確に再現できませんが、ものの形が影響する色差違和感の分析を試みます。

 

 

一定の条件下であれば⊿E00は人が感じる色差と合致します。L値、a値、b値から求めるページを作成中です。

 

錯視と色差の関係 図形やパターンの違いで、色差の感じ方が異なることを体験できるページを作成中です。

 

 

 

 

 

 

ΔEってなんでしょう(? _?)

数値の大小が何を表しているのか?意味を何となくでいいのでイメージしてみませんか?

⊿E(deltaE:でるたー いー)や⊿L(deltaL:でるたーえる)ってなんですか?
光の強さの差を測って、実験で得られた人の心理的な感覚に換算した値です。
計算式で出しますが、感覚を表した値なので単位はありません。

どのくらいの大きさなの
まっ白がL=100、まっ黒がL=0です。中間がL=50です。
マンセルカラーをご存知の方は、N5がL=50に相当するとイメージしてください。

差だから⊿(でるたー)で表すのね
はい、Lが10刻みくらいなら、差が容易に判別できます。
さらに細かく刻んでいって、Lが2くらいの違いなら、違いは微妙になってきます。
明るさ以外の色も、全て含んでいるのが、⊿Eになります。 ⊿Eが2でも、⊿Lが2と同じ感覚量と定義されています。

どうやって出すの
Lに加え、aとbという概念を加えて、全ての色を3軸の座標で表しています。
3つの値をピタゴラスの定義で加重平均して⊿Eは計算されます。
L,a,bは、人の明るさの感覚が眼で受けた光刺激強さの1/3乗に比例するという、実験結果を元に定められた式で計算されています。

D65とか10°とかなに?
眼で受ける光刺激を求める前提で、光の種類と視野角を示します。
色差を管理する場合は比較ですので、汎用性のある条件で代表する場合がほとんどです。

D65(色温度約6500K)はやや青白めの昼光、D50に下がるともうすこし黄味がかった光になります。ほかに多くの標準光源が規定されています。
視野角には2°と10°が規定されていて、光刺激の眼への取り込みが少々異なります。

実際の人の感覚では、周囲の環境にあわせて見え方が自動調節されています。なので、となりあった物を比較では、光の違いをあまり意識しない人が多いのです。
ただし、色材や光輝材や素材が異なるものを比較する場合は、条件等色(メタメリズム)を想定して、複数の光源を使ってください。 蛍光灯で見て合っているように見えても太陽の下で違う製品を作らないために必要です。

自分で測ってみたら、⊿Eが同じでも、赤色じゃわかんないのに、他の色では全然違って見えるんだけど
すみません。 Lab表色系の計算方法では問題があり、人の感じ方と等間隔でない部分があることが判っています。
特にまっ赤のような、彩度が高い色では⊿Eが大きくても違和感を感じにくいことがわかっています。

計算方法は改善したの
Lab表色系は広く普及しているため、元の座標の計算方法は変えられませんでした。
その代わりに、人の色差の感じ方を元の色座標から求める式が「⊿E00」として規格化されました。一定条件下なら人の感じ方にほぼ一致します。

うちの色差計では⊿E00が出るけど、やっぱり見た目と数値とアンマッチだよ・・ちなみにメタリックやパールなんだけど
すみません。機械では眼で感じる情報の一部しか数値化できません。メタリックやパールのような、遠くから見ると明るさや色が変わる塗装や 特殊なインクを使う印刷では、もっと多くの点での測色が必要なのです。

多角度測色計を借りて測ったけど、出てくる値が訳わかんないんだけど
シルバーを測ると、15度や25度では基準色のLが100を超えることがあります。
その場合は、類似したグレーソリッドよりも⊿Lの値が数倍大きくても、色差を感じません。
⊿Lと他の重み付けが異なるので、均等座標を前提とした⊿Eにまるめて判定することはお勧めできません。⊿L、⊿a、⊿bで個々に管理したほうが無難です。

どこまでをOKにすればいいの?管理幅の出し方がわからないんだけど
DIN6175-2と⊿E00を参考に⊿L・⊿a・⊿b 許容幅を仮決めする方法を本サイトで御案内いたします。
仮決め幅を目視評価と比較して、必要において修正した上で管理幅を決めてくだだければと思います。

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