人が感じる見た目の違い・違和感を
機器で数値化して判断したい・・・工業製品の品質を管理するために
必要なアイテムを考えています

 

 

 

 

 

 

<マルチアングル測色例1.シルバー>

(7) X-RiteMA98 19角度の活用

MA98では、今まで取り上げてきた6角度の測色に加え、正反射光に対しねじったような方位(Azimuth)の変化を加えた角度の受光部を備えています。さらに入射光を15度にして測定することもできます。

観察面からのぞきこんだ配置図です。

(測色する前の予備知識 3.マルチアングル測色機器による角度表記にも同じ図を掲載しています)

 

MacBookの測色結果をビジュアル化しました。

45度入射時(10角度)と、15度入射時(9角度)です。
 (45度入射で25degの受光部は、15度入射では色差は出力されない仕様になっています)
 
このシルバーでは、L>100となる受光部が、45度受光よりも減りました。

 

色差がわかるように、中央にDriveのビジュアル化データーを挿入し、L<100であればΔEも記載しました。
in15degの右下にご注目ください。ΔEが5.0の部分を観測することができました。

 

 

MA98であれば、2つの入射光と多様な受光部があることにより、最も差がわかる眺めからの色差を比較することができます。

私個人としては、「見方によってはΔE=5を感じることがあることもある」という解釈で納得しています。

6角度だけの前提では L>100の受光部の反射率を比較するのに苦労しましたが、MA98ならば素直な解釈ができそうです。


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